タイ・ミャンマーの国境にある難民キャンプで見たテクノロジーが世界を変えるということ

背景

つまらない冒険心とメディアの端くれとしてちょっとした探究心で
2011.8月にタイ・ミャンマー国境にある難民キャンプに行った時に思ったことです

f:id:travelhacks:20170207093433p:plain

筆者が訪れたキャンプは3万人が暮らしていて他のキャンプと比べると
比較的諸外国の支援も受けている場所で
他のキャンプと比べるとまだ恵まれている方であると事前に聞かされました

目的

  • まずはキャンプに入る
  • インタビューをする
  • 撮影をする

撮影できればメディアの端くれとしてどこかの媒体に出したい

行く前の想像

お腹をすかせた恵まれない虐げられた多くのミャンマーからの難民が
狭い暗いテントの様なところで肩を寄せ合いながら生きている

キャンプから出ることができず夢も希望も持てない状況

不衛生でどんよりしている

というステレオタイプなイメージを持ちながら訪れることになります

準備

長くなるので割愛しますが
バンコクのゲストハウスで難民キャンプ出身のミャンマー人と知り合うことができたので
ガイドとして案内してもらうことになりました
f:id:travelhacks:20170207100141p:plain

出入り口はタイの軍が管理しているので
車を用意してもらいミャンマー人のふりをして入ることになります

f:id:travelhacks:20170207095456p:plain ただフェンスには穴が空いておりキャンプ内の人は自由に出入りしていました

キャンプ内

f:id:travelhacks:20170207112650p:plain 山にへばりつくように小屋が建っていて、それが何キロもずっと続いています

f:id:travelhacks:20170207113529p:plain 難民とはいえ普通に生活を営んでいて 子供達は外で走り回っています

f:id:travelhacks:20170207120251p:plain お店があります
レストランもありました

f:id:travelhacks:20170207225526p:plain モスクもあり

f:id:travelhacks:20170207225534p:plain 教会もあります

インタビュー

ガイドにお願いして学校に連れて行ってもらい
インタビューをさせてもらうことは意外と簡単でした
(キャンプの中にはいくつも学校がある)
f:id:travelhacks:20170207095629p:plain

筆者「毎日何してるの?」
若者「学校に行っている」
筆者「学校楽しい」
若者「楽しい!いっぱい勉強して将来は先生になりたい」


などなど話をして一通り話し終わった時


若者「ところで、(筆者に対して) Facebookやってる?」
筆者「う、うん!やってるよ(最近始めたばっかりだけど)」
若者「マジで!Facebookで友達になろうよ」
筆者「お、おう!なろう!」
若者「また連絡するわ!」

????

難民キャンプの若者がスマホを持っていてFacebookで連絡すると筆者に言っている(この時2011.8月)

・・・・・・

少し何が起こっているのかわからないのですが???

安そうなスマホだけど日本でもまだガラケーの方が多いし
筆者の友人もまだまだFacebookやってない友人がいっぱいいるし

ここ難民キャンプですよね??

????

とりあえず友達になっておきました

当時の感想

僕の聞き違いでなければ
当然回線は細いのですが
山の上に基地局を立ててキャンプ全体をカバーしているのでネットができる
キャンプは塀で囲まれていますが普通に出入りすることができ近くの町まで買い物に行く人がおり
そこでは安い中華スマホ(多分)が安価で提供されていて買う人もいる

その結果
外部の情報にアクセスすることも外部に情報を発信することも可能で
娯楽もあり外部の情報も得られる

もちろん貧しい一面はあるのですが想像していたものと違いすぎたことと
テクノロジーが持つインパクトの大きさ
テクノロジーが提供するライフスタイルの変化

社会にインパクトを与えるのはメディアよりテクノロジーなんだなと
筆者がプログラミングを勉強するきっかけの出来事でした

メディアが報じることによって支援を得られて
支援があるから学校も商業活動も成り立つことを否定するわけではないですが

メディアのあり方が劇的に変わることを予感させる出来事でした

かなり昔のことですが