はじめに
基本的に海外へは1人で行くのですが
旅先では現地の人といた方が100倍楽しいので現地の人に案内してもらうことが多いです
そんな現地の人に現地を案内してもらう方法や
アクセスが難しい場所へのアクセス方法なんかを書いて見たいと思います
旅とは
そもそも旅とは何なのか?
筆者の筆力で「旅とは何か?」という答えを示せる自信がないので
筆者が大好きな芥川賞作家である池澤夏樹さんの言葉をお借りします
旅とは何が起こるかわからない未知の未来に向かって、そのことを承知で入っていく行為(もっぱらそれを空間的な移動で行うこと)
「母なる自然のおっぱい」から抜粋
筆者なりに付け足すと
「予期せぬことが起きるだろうな」という予測あるいは心構えがあり
そして予期せぬ事態が起きた時にそれを楽しい「これが旅だ」と思える精神状態
筆者なりに思い返すと
- エジプトでヒッチハイクをしたら、止まってくれたトラックにすでに6人乗っていて左ハンドルの運転手のさらに左側に乗せてもらうことはどの時点でも想像していなかったし
- スーダンで手持ちのカードの全てが使えず、スーダン人に物乞いをすることになるとは夢にも思っていませんでした
- タンザニアへ向かう片道航空券で搭乗拒否されることは完全に予定外だし
- タイ・ミャンマーの国境にある難民キャンプで軍隊に追いかけられたのは今でも信じられません
- パレスチナに入る時に検問で弾かれ、山を越えて入出国したことは事前にちょっと情報は持ってましたので楽しかったですが
- 香港でビルの屋上に住んでいる人にインタビューに行った時は怖すぎて途中で断念・・
- 北京では帰国日にタクシー強盗
思い返せば旅をしたなという感じです
他にも
- ゲストハウスで思いがけず著名な人に会ったり
- 難民キャンプの子供達がスマホでFacebookを満喫していて悲壮感が全然無かったり
- 香港で美食三昧のつもりが出前一丁専門店を発見して何度も行ったり
- イースター島では野馬が多くてモアイよりも野馬の方が気になる
- 南アフリカでは初めて国歌っていいなと思ったり
- ヨルダンでお節介なボロ宿の主人と毎日話したり
- エジプト行きの飛行機の窓から見つけた砂漠の中にある風車群を手探りで探してたどり着いた時の高揚感は言葉にできません
旅は未知の出会いと発見に溢れていますね
旅というものは作るもの
そして思い通りに行かないもの
そして思いがけない出会いがあるもの
そしてそれを心のどこかで求めていて
それがあるかどうかもわからないけど
だからこそ行く
思いがけないトラブルがあると
旅だな
と思うし
思いがけない出会いがあると
旅だな
と思う
だからこそ旅は面白い
ということで筆者なりの旅の作り方を紹介してみます
旅の準備
何をしたいのか?
自分が今から向かう旅の中で
「何を知りたいのか?」
「何を見たいのか?」
「何をしたいのか?」
を整理することが旅の準備の中で最も大事にしています
- タイーミャンマー国境の難民キャンプの様子を撮影したい!!
- 香港の家賃が上がりすぎて高層マンションの屋上の小屋に住むことを余儀なくされた人にインタビューしたい!!
- パレスチナの現実をこの目で見たい!!
- 中国語の自分のスキルを現地で確認したい!!
- 深圳ってすごいらしいからどんな所か見に行こう!!
などなど
具体的でも抽象的でも決めることで
〇〇をしたい → そのためにどうすればいいのか?
となります
情報を得る
画像検索がオススメ
個人的には目的があってもなくても旅は楽しいものですが
目的があった方がより楽しい気がします
出発前に目的地名で画像検索をしたりしますが
「この写真の場所に行きたい!」
「この写真の場所に住んでいる人はどんなことを考えているのか聞きたい!」
など目的と想像が膨らむことが多いのでオススメします
いい写真を1枚見つけたら
その写真1枚を手掛かりにその場所を探すだけでちょっとしたジャーナリスト気分になれたりします
あとは運を天に任せて出発します
ゲストハウス
ゲストハウスは情報に溢れていますね
ゲストハウスの主人
世話焼きな主人がいたりすることが多いので
質問攻めにするといい情報を持っていたりします
ゲストハウスをやっている人は自分も旅好きな人であることが多いですし
旅行者のフレッシュな情報で常にアップデートされていたりするので
活きのいい生の情報が得られます
ゲストハウスの主人のネットワーク
僕の場合
ニュースでホットな場所だったり
あまり正攻法で行けない場所が目的だったりすることがあるので
「こんなところに行きたいんだけど誰か詳しい人を知らないか?」
「どこに行けばこの場所の情報は得られるのか?」
という聞き方で求めている情報に近づきます
ゲストハウスの主人のネットワークですぐにガイドを紹介してもらえたケースもありました
他の宿泊者
旅行者はやっぱり情報を持っています
「そこ昨日行ってきたよ!こうやったり行けるよ。〇〇には気をつけてね!」
という風にほしい情報がフルセットで手に入ったりします
ゲストハウスの中にはジャーナリスト御用達のゲストハウスがありますが
ジャーナリストの持っている情報は旅行者と比べ桁違いだったりします
ただ話してくれるかどうかはその時次第です
忙しかったり、ピリピリしていたりしますからね。。。
情報ノート
移動・ビザ・近隣の観光地の情報とかだとゲストハウスにある情報ノートに細かく書いていたりします
これも重要ですね
在外日本大使館
意外と使わない人が多いのですが
大使館にも活きのいいフレッシュな情報が集まっていますので活用しないのは勿体ないです
人柄や忙しさによると思いますが
少し無理目なことも相談に乗ってくれたりもします
ガイド
ガイドを依頼する
ゲストハウスやそのネットワークでガイドをしてくれる人が見つかったら
必要なものが揃っているかどうか確認します
基本的にどこに行くにしても必要なものは
- 移動手段(主に車)
- 言葉(英語でいいのか?ダメなら通訳も必要)
- 現地に精通している人
この辺りを用意して行くことになります
ガイドがこれらを兼ねてくれる場合もあれば
ガイドのネットワークでこれらを用意してくれるケースもあります
個人的な意見としては
この辺りはあまり料金交渉しないようにしています
逆に少しチップを少し弾むと
期待以上に働いてくたり
色々提案しくれたり
少し無理をしてくれたりするので
いい関係を築くためにもここはお金をケチるところではないと思っています
何より
危険な場所や正規のルートではないところなんかだとある程度の
お金で安全を買うという側面もあります
SNSでガイドを依頼する
おそらく今後はこの方法が1番有効になるでしょう
Web上で連絡を取りガイドを依頼する
筆者が初めてこの方法を使ったのは2013年に香港に行った時ですが
CouchSurfingというサービスを使いました
基本は
家の空いているソファを寝床として使っていいよ、という現地人と
ソファでいいから寝るところ貸してくれない?という旅行者を
マッチングするサービスですが
事前のやりとりで香港在住で冒険心旺盛そうな子に連絡を取り
「香港では家賃相場の高騰により、多くの昔から香港に在住していた人がマンションを購入・賃貸できず、ビルの屋上にあるバラックのような場所に住むこととを余儀無くされている現実をネットで見ました。
とても快適とは言えない環境であり、衛生的とも思い得ない環境にいる人たちがいることに心を痛めており、私はメディアの末端の人間ですが少しお話をしたいと思いましたので、もし可能でしたら案内をお願いしたいと思いました」
という依頼をしたら快諾してもらえました
深圳に行く時は
言語交換サイトで深圳在住の中国人の方と1ヶ月くらいやりとりして
「深圳に行くので色々案内してほしいです!
深圳は最近電気街として急速に発展していることは聞いているので、その象徴的な場所と発展から取り残されている昔ながらの場所を案内してもらえないですか?
あと、香港との国境に巨大偽物家電デパートがあるのを見たのでそこを案内してもらいたいです」
こんな感じで依頼しました
言語交換のパートナーですので友達に案内してもらうような感じですね
有料で似たようなことができるサービスがたくさんありますが
筆者ならなら何らかのサービスで自分と気が合う・話が合う人を見つけるところからが旅の始まりと意識して
ガイドを探します
上記、香港・深圳の2パターンではすごく楽しかったのでお礼として美味しいご飯をご馳走しました
ツアーについて
もちろんそこにあるものが何なのかを十分知った上で再確認・追体験を求める時もあります
そんな時に活躍するのがツアーですね
- 温泉旅行に行くのに特別ガイドを自前で用意する必要は感じないですし
- スキーに行くのに求めるものは予期せぬトラブルではありません
- 季節の食材食べ放題に行く時は季節の食材が間違いなく提供されることを期待しています
- リゾート地に行く時に「行けるかどうかわからないドキドキ」なんてものは全く必要ありません
- 神社仏閣を巡る時は地元に住んでいる人より文化・歴史に造詣の深いプロのガイドの出番です
そして何よりも確実にユーザーにツアー商品を提供するためのノウハウを蓄積して持っており
多くの場合組織として業務を完遂することに対してのプロ意識があり
これらの点は個人や現地の人との直接取引では得られない強みですね
最後に
色々サービスが出るたびに試してみるのですが
今後は
- 訪日外国人観光客に対してガイドをする
- 外国の難しい場所へアクセスするためにガイドを依頼する
どちらにしても中心になるサービスはInstagramとYoutubeなのではないかとぼんやり思っていたりします
筆者が今時間があれば行きたいのはカシュガルか昆明ですかね
行きたいなぁ