はじめに
ダークツーリズムという言葉がありますが、目的としては
- 人類の負の遺産を風化させずに保全する
- 過去の過ちを知って過ちを繰り返さないことを誓う
と言ったところでしょうか。。
そして最近廃墟ツーリズムという言葉を聞きました
テレビ東京のWBSで放送されていたのですが
1言でいうと
廃墟を観光資源として使おう
ということだそうです
言葉の定義
あくまでも僕の拙い理解ですが以下の様なものだと認識しています
ダークツーリズム
国・歴史レベルの暗い過去を持つ場所を国・自治体が管理して観光地として一般開放しているもの廃墟ツーリズム
企業・個人レベルの失敗や市場からの撤退で不要となり管理されていない廃墟を1部コアなファンが楽しんでいるものをマネタイズしようとしているもの
という違いの様な気がしますが
ダークツーリズムという括りの中の1部に廃墟ツーリズムが含まれている様な気もします
実際どうなんでしょうね
少しググると世界で人気が高まっているみたいな記事をどこかで見ましたが
僕の外国人の友人で2人廃墟好きがいるので聞いてみたら
「もう何回なぜ廃墟が好きなのか聞かれたかわからない」
「めんどくさいから、なぜ好きかわからないと答えている」
「別に盛り上がっていない」
おそらく日本と同様、1部コアなファンが世界中どこにでもいる、という程度なのかなと思っています
ちなみに奥多摩のロープウェイは有名らしいです
とりあえず行ってみる
2013年、江東区木場に住んでいましたので近くにある晴海橋梁に行ってみました
晴海橋梁(はるみきょうりょう)は、東京都中央区晴海と江東区豊洲にある東京都港湾局専用線(晴海線)の鉄道橋(廃橋)である Wikipedia
以下の写真は2013年に行った時の写真ですので現在どうなっているのかはわかりません
もう圧倒的存在感と圧倒的異世界感!!
これ周りはマンションとかビルですからね!!
なぜここにこんなものが!!
ってなります
当然この橋は立ち入り禁止で入ることはできませんが
筆者の下手くそな撮影でもなんか結構いい写真風に見えませんか??
廃墟とは
ここで廃墟好きがなぜ廃墟に行くのかについて考えてみます
重度中二病患者である筆者としては結構わかる気がします
- 怖いもの見たさ
- 背徳感
- ノスタルジー
- いい画が撮れる
- 非日常の世界に踏み込む冒険感
- 朽ちた様の造形美
- そこだけ時が止まった様な独特の感覚
- 鉄・草・木・土・錆・雨・何かの腐敗臭等が混ざったなんとも言えない匂い(僕の想像)
なんか楽しそうに見えるのは筆者だけ?
映画というのは非日常の疑似体験であると昔教わったことがあるのですが
廃墟は非日常の実体験になるわけですね
しかも
映画は視覚・聴覚で体験するのに比べ
廃墟は視覚・聴覚・嗅覚・触覚で体験することになることを考えると人気が出るのも頷ける気がします
ただ自治体視点で見ると
- 景観を損なう
- 不審者の溜まり場になる(犯罪の温床になる)
- 誰か怪我でもしたら大変
- でも処理費用はかかるからほったらかし
- 所有者だれ?
- そもそも何がいいのかわからん
- 放火されたらどうしよう
自治体が考えることはこんなもんでしょうか?
上記の様に自治体にとって何も生み出さない場所を観光資源としてPRして観光客にみてもらおうというのが
廃墟ツーリズムなんでしょうか?
だとすると廃墟を自治体主導で維持・管理・安全対策等を施した上での観光客への開放になりそうですね
メンテナンスされている廃墟というのもなんかどうなんだろう・・ってなりますよね
それって廃墟なの?
廃墟風にメンテナンスをするのか?
そこに廃墟好きな人の求めているものはあるのだろうか??
なんか陸前高田の奇跡の一本松の様な違和感を感じるのは筆者だけでしょうか。。。。
今後
ただ長崎県の端島や和歌山県の友ヶ島、神奈川県の猿島なんかも一般開放して多くの観光客を捕まえているという話を聞くので
きっと観光資源として使うのは有効なんでしょう
おそらく
① コアな廃墟好きが自分たちの楽しみのために廃墟を愛でる
② 口コミで廃墟好きの間で話題になる
③ 廃墟の観光資源としての価値に自治体が気づき、廃墟を観光資源として活用する方法を模索する
④ 準備が出来次第一般開放して、ライトなファンが多数詰めかけ観光資源となる
⑤ コアな廃墟ファンは一般開放された場所には興味がないので新たな廃墟を探す
という流れで廃墟ツーリズムは増えていくんだろうと想像しました
カメラ持っていくだけで超楽しいし